霜の花


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霜の写真が撮りたくて横沢入に行ってみました。
とても冷え込んだ朝でしたが、横沢入りに着いた時間が遅くて、暖かな太陽の光が谷戸に届くと
野辺の草の葉に降りた真っ白な霜は、あっという間に溶けて行きました。

わぁ!融けちゃう…と焦って、じっくりと撮ることが出来なかったのが心残りです。
寒い冬の陽射しであっても太陽の光は驚くほど暖かいのですね。霜は儚く昇華していくのでした。
そして、溶ける前の一瞬、七色に光輝くのですが、なかなか写真に写すのは難しいです。


着いた時は真っ白だったのに、見る間に…

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そよいだままの形で凍り付いてしまったススキ、陽射しを受けて輝きだします。
カチッと凍ってしまった様が写し撮れたでしょうか?


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霜の縁取りが出来たドウダンツツジの葉っぱの赤が映えますね。


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大根の葉も霜の縁取り、緑の葉が白に映えてとても綺麗です。



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草の葉の上にも霜の結晶が…
いにしえ人は、これを霜の花と言って愛でたそうです。こんな和歌を見つけました。

みし秋の 千種 ( ちぐさ ) はのこる色なくて霜の花さく野辺の朝風



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落ち葉さえ凍り付いて、葉の縁の切れ込みや、葉脈に沿って氷の粒をまといます。


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そこにうっすらと陽が射すと、枯れ葉本来の色が透けて、灯りが燈って行くようです。



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いつの間にか畑の杭からまるで煙突のように靄があがります。
そして気が付くと霜の野辺からも、ゆらゆらと靄が立ち始めます。


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杭の上の霜の結晶も美しいです。思わず夢中になりました。



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草原の奥の池に陽射しが届き始めました。


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まるでスポットライトを受けたように枯草が輝きだします。


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池に張った氷の面白い造形に心を引かれます。


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まるでバラの花のような薄氷


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泡が内包されたような氷も。泡も凍ってしまったのかな。



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氷に模様があるなんて不思議。もう少し、撮り方を工夫出来たら良かったなぁ…



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陽射しに溶けはじめた氷って、まろやかなカーブを描くんだなぁと発見(笑)
光に透き通って綺麗、ふと、水中からこの氷と光を撮ったらどんなだろうと思いました。
完全防水のTG4なら出来るかな?持ってくれば良かったな。でも、冷たそう…



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枯草や枯れ葉に付いた霜に光があたって凄く綺麗なんですが、刻々と溶けて行くので、
バックを暗くして、どの辺りを切り取ろうかとか…ああ、アングルを決める暇がないです。


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七色に輝く光を撮りたいけど、露出を暗くすると、霜が灰色っぽくなってしまいます。
露出を明るくすると、今度は光が消えてしまいます。
もしかして、ホワイトバランスでもいじればいいのかな?なんてやってるうちに…


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陽射しに包まれて、こんな感じになってしまいました。^_^;



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池の裏側の日影にはまだ霜が残っているので、そちらに移動して見ました。


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細かい枝先が霜に覆われて美しかったです。


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何でもない草が美しく、まさに霜の花です。


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こちらはアキノタムラソウの花殻でしょうか?ヤマハッカではないと思うのですが。
見事に霜の花になっていて、足を止めました。



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やっと、マクロでじっくり撮りたい被写体に出逢い、いつもは持ち歩かない三脚を出しました。



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花殻というか、ガクの部分ですが、光に透けて可愛いです。



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すでに霜は溶けかかり、透明なガラス細工になって来ました。


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もっと早い時間に撮りたかったけれど、これはこれで綺麗です。


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こちらはチカラシバです。やはりもう霜が解けて雫になっていました。


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今度は全て霜に覆われた姿を撮ってみたいです。



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この草の名前、忘れました。なんだか“ノミ”が付いたよように思うのですが?



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まだ、日陰は真っ白です。



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そして、日向はすっかり溶けました。


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WSで、マユミの木のあった場所にやってきました。
空のブルーが美しくて、この浅葱色、大好きです。

色には種類がたくさんあって、同じ浅葱色でも、水浅葱とか薄浅葱とか花浅葱とか錆浅葱とかあって
日本の伝統色って素晴らしいなぁと思うのです。
アサギマダラの翅の色って、この浅葱色から来ているのだろうなと思いました。



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温かな枯れ草色をバックにシルエット気味に獲ってみました。
こんな撮り方が出来るようになったのもいがり先生のWSのお陰です。
まだ、霜の名残りがありますが全部霜に覆われた姿を撮ってみたいです。


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もう、赤い実は全て落ちてしまったようですが、ほんの少し残っていました(^^)



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水に落ちた実が凍りついていました。



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霜の結晶が綺麗です。池の中の被写体なので望遠で撮ってトリミングしました。


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足元の草の先の雫が凍っているのが目に留まりました。マクロレンズの出番です。



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空の色が映ってる。薄浅葱色ですね。


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一列に並んだ雫がかわいいです。


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いよいよ、小さな池の氷が溶けました。


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ここの薄氷も時間の問題ですね。これで、霜の撮影はお終いです。



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里山の中を流れる小さな小川も暖かそうな色になりました。
ちょろちょろと石の上から落ちる流れが細かな漣を作っていました。


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ゆらゆらと小石に透ける光の影、浅い川のこんな光景が好きなんです。



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ドラマチックな霜の朝が終り、何事も無かったような小春日和の里山風景
横沢入の、この長閑な風景に癒されます。裸の木々も枯れ色の野原も密かに春の準備をしています。


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by kazetatinu-h | 2018-01-09 11:27 | 里山 | Comments(0)

草紅葉が色づき始めたある日、湿原の奥の小さな木のベンチに風が座っていました。遠い日の記憶を呼び覚まして…


by sizuku
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