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森の時間

本当は、山頂を踏むよりも、深い森の中を彷徨っている方が好きなわたしだ。
何百年もの間生き続ける森の主のような巨樹たちを訪ねて、話しかけたり、
木々の持つ、圧倒的な大きさや、たくさんの生命を宿す包容力に癒される。

また沢に降りて、渓谷を遡ることもある。澄んだ水面に素足を浸し魚影にときめいたり
岸辺に立つ木々の葉のそよぎや、梢から零れる木洩れ日を身に纏ったり、可憐な花々に癒されたり、
野鳥の声に耳を傾けたりして森での時間を楽しむ。
そして春夏秋冬を繰り返しつつ連綿と続く生命の連鎖に歓喜と畏敬の想いが湧き上がる。
森は生きている。そして、今ちっぽけな自分はその生命体の一員なのだと思える。森の時間を楽しむ。



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はるか下を流れる渓谷へと降りて行けば、木橋を渡り更に道は続いていた。
輝く青葉の季節、渓流まで緑に染まっていた。流れの中の一枚の葉は瑞々しい新緑のひと葉だった。




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そして川岸の苔生す岩の上に、鹿の頭蓋骨が乗っていた。渓流に乗って流れ着いたのか?
誰かが拾い上げて、そっと岩の上に置いたのか?ただひっそりとそこにあった。
わたしは、その骨を見た時、星野さんが撮ったカリブーの骨の写真を思い出していた。
『生命は、森を吹く風の中に内包されている。』という星野さんの言葉も思い出していた。
どうやっても、とても星野さんの写真のようには撮れないけれど、想いは語りかけ、きっと届く。



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木洩れ日を見上げて、そして心の中まで緑に染まる


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岩陰のイワタバコの若葉があちこちに生まれていた。




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谷からの風にあおられて揺れる羊歯


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ヤマツツジの花に灯りが燈る




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マムシグサがこんなに大きくなった



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岩肌を削り、逸る流れ



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大岩をかけ下り

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滝となる



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渓流の流れはいつまでも見飽きない、



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キケマンが揺れて、ふと立ち止まる



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山のいで湯、三条の湯が見えて来た。


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山小屋の小屋番さんの仕事はハードだと思うけれど、それを楽しむ術を知っている。
何より三条の湯を愛しているから、そして森で暮らすことを楽しんでいるから。



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そして、三条の湯の屋根にある立派な角の鹿のシャレコウベ
先ほどの流れの渕のシャレコウベを思い出した。


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熊のはく製のクマ太郎、失くした命たちは何をかを、風に囁いているのだろうか。
そんな想いを写真に残せるようになりたいと思う。「生命」を映したい。



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日の高いうちから入る山間のいで湯は、緑に包まれてとろりと“のめこい”湯だった。  ※のめこい:なめらか



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by kazetatinu-h | 2018-06-18 23:53 | | Comments(0)

草紅葉が色づき始めたある日、湿原の奥の小さな木のベンチに風が座っていました。遠い日の記憶を呼び覚まして…


by sizuku
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