ハナネコ女子会 in 神戸岩
2018年 11月 07日
ようやく、10月27日に秋のハナネコ女子会ができました。
諸事情で以前のように日にちを幾日か設けて、なるべくみなさんが行けるようにと出来なくなり、
今回も27日のみの設定でしたので、ご都合の付かないかたもいらして申し訳なかったのですが、
遠く、山梨からあっこさん、千葉からはハンちゃんとおくちゃん、川崎からせっつさんが参加してくださいました。
昨年に続き、今回も武蔵五日市駅集合です。
今回は、東京都唯一の村、檜原村にある神戸岩に行く事にしました。
「神戸岩」は地元でも知らない方が多いくらい、知名度が低いのですが都の天然記念物の指定を受けていて
特に秋の紅葉は素晴らしい景観だそうです。わたしも夏にしか行ったことがなかったので楽しみです。
ところが、週間天気予報では、晴天に挟まれた27日だけが、何故かピンポイントで雨予報ではありませんか!!
晴れ女のわたしたちにしては、どうした事でしょう?いろいろ他の場所と迷いましたが、もし雨が酷ければ
昨年も行った、深沢小さな美術館方面に切り替えようと言う事で決行しました。
朝は小雨模様でしたが、武蔵五日市駅に着く頃には雲の切れ間に水色の空が見え隠れする天気になり、
神戸岩に向かうにつれてどんどんお天気が回復し、なんと行く手は青空、後方は曇り空という不思議なお天気となりました。
わたしたちは、天気の狭間にいたみたいです(^^)
気温が上がり明け方まで降った雨が木々から靄となって立ち昇り、太陽光線が降り注ぐ光の道が見えました。
天使のハシゴという現象でしょうか?空から光が降りてきた!!と言う感じです。
青空に白い雲、太陽もキラ~ン!!
『一日小雨&曇り、所に寄り一時雷雨があるかも、なんていう天気予報だったのにね。』
『こんな良い天気になるなんて思わなかったよね!!』
『やっぱり、わたしたち晴れ女軍団の勝利だよね~♪』
『神戸岩は、神様の通り道、何かご利益があるのかも~♪』と、わたしたちはご機嫌です。
バス停のある高架の橋から谷底を眺めます。
『あっ!みんなの影が映ってますね。記念撮影しましょうか。』ってことで。
判ります?アップしてみましょうか?5人の影法師が並びました。
神戸岩入口のバス停から3㎞、約1時間(わたしたちは1時間半)の道程ですが、おしゃべりしつつ、
眼下にこんなに美しい渓流を眺めながら、みんなで歩く道は楽しくて苦にはなりません。
行く手には真っ青な空と、山々の暮らしが見えるような民家が続きます。
書いてある文字がもう見えないような庚申塔
行く手に美しく紅葉し始めたケヤキの樹が、朝の陽射しを受けて輝きました。
とても立派なお宅です。ちょうど七五三の晴れ着姿の女の子が出て来て、
ご家族で、近所の神社にお参りに行かれました。ほのぼのするとってもいい出逢いでした。
蔵のあるお宅が多いです。風情がありますね。
たぶん、この神社にお参りに行かれたのではと思います。
鳥居の傍には立派なご神木が2本、苔生して聳えていました。
大きな柿の木のあるお宅
柿の葉、一枚 いい色だね~!
いくつもの堰がある川でした。魚たちは遡上できないよね?
わたしたちは、のんびりお話ししながら歩きます。
小さな橋で川を渡ったので、また影遊びをしました(^^)
ちなみに、一番左端の片手をあげているのが、カメラ片手のわたしです^_^;
ウルシの葉は真っ先に緋色に。
舗装道路だけれど、車もめったに通らない静かな道でした。
通りかかったおばあちゃんと世間話をしたり、車で通りかかた山仕事の人が神戸岩に行くと聞いて
檜原村のパンフレットをくださったりと地元の方がみなさん、ほっこり温かくて良い人ばかりです。
のんびり、のんびり、良い道中でした!(^^)!
ユウガギクかな?
四季咲きの薔薇が、青空に映えて美しいです。
咲き残ったダリヤも、やはり美しいです。
とても大きな古民家がありました。屋根裏部屋がある感じが、たぶん養蚕農家さんだったのでしょうね。
入り口には大きな岩があり、植木も良く手入れされていて立派です。
山を背に、絵になる感じですね。
あちこちに小さな水路があり、水が豊富な事を物語っています。
山の神さまがお祭りされていました。
この辺りから民家が無くなり、道は杉林へと向かって行きます。
目が覚めるほど鮮やかに黄葉したトキノキがありました。
森の中から、次々と湧水が出て来るようです。
湧水が集まって大きな流れになっています。
草生した森の中を流れる感じがいいなぁ~♪
日光の杉並木みたいだなぁと思ったり…
ハナウド(たぶん)の花が咲いていました。
昨夜の雨が残っています。水たまりを撮るのが好きなわたしです。
この堰の脇で、伐採作業が行われていました。ちょうど通りかかった時、
大きな音を立てて、樹が切り倒されました。
若い林業男子に混じって、かわいいらしい林業女子もいました。
『おはようございます!!』さわやかな笑顔で挨拶してくれて嬉しかったです。
9月に下見に来た時に見つけたカツラの巨樹が色づき始めていました。
『あっ!!お醤油の匂いがするね!!』 『カツラの匂いだわ!!』 『いい匂い~♪』
みなさん、ハナネコ女子会で何度も、カツラの樹に出逢っているので、
カツラの樹が、秋になるとお醤油のような香りを放つことを知っているんです。
かなり大きな木で巨樹に分類されると思います。樹高も高くて広角でも収まりきれません。
川に降りて仰ぎ見ます。りぱな根っこですよね。主幹も元気いっぱいです。
根っこですらこの太さです。人と比べるとその大きさが判りますよね。
カツラの葉っぱとケヤキの葉っぱ
おくちゃんと、せっつさんは、橋の上から眺めていました。
苔生した根っこ
そこに、いいろんな植物が芽生えていました。天然の苔玉みたいですね。
巨樹の真上から太陽の光が降り注ぎました。神々しかったのですが上手く写せませんでした。
下にいるあっこさんと比べると、カツラの巨樹のその大きさが判りますよね。
このカツラは、巨樹として脚光を浴びてはいない無名の樹のようですが、
これだけの美しくて立派な樹はなかなかないのではないでしょうか?
川に降りる石段
流れに浮かぶカツラとケヤキの葉っぱ
天然のオブジェですね。何だかツタの葉の瑞々しさに魅かれました。
何の木でしょう?ミツバカエデで良いかしら?
川床にも光が届き、水の美しさが際立ちます。
逆光が本当に美しいです。そして、良く見ると、この樹に垂れ下がっている藻のようなもの。
高山のサルオガセに似ていますが、サルオガセは1000m以上の高山に生息する地衣類です。
低山で見かけるのは別種だと聞いたことがあり調べてみました。
キヨスミイトゴケ(ハイヒモゴケ科)高尾山など関東の低山にも多くみられます。
山梨の清澄山で見つけられたので、その名前を冠して名付けられたそうです。
空気中の水分と光合成だけで成長する苔の仲間です。
葉っぱの影模様が面白いですね。
行く手に、まずは神戸岩の右側の岩峰が見えてきました。
次のカーブを曲がると今度は左側の岩峰が聳えています。このそそり立つ岩戸のような大岩壁は
右側が高さ約100m、上部の幅が約40m、左側は高さが約80m、上部の幅は約80mあるそうです。
岩壁の奥行きは約60m、上部の岩戸の幅は約16m、谷底は4mで岩根は一続きです
神戸岩の岩質は、非常に硬いチャート〈火打石)層であり、川水や雨水による浸食にも耐え今見られる狭い谷を作り、屹立した岩壁を残したのです。(檜原村のパンフレットより)
赤井川は上流となってだんだん狭まり、岩の間を縫う流れとなり渓谷の様相を見せてきました。
そこにイロハモミジが枝葉を広げています。
まだ色づいていませんが、緋色に燃える頃は更に美しいことと思います。
苔生す大岩が累々として美しい景観です。
神戸岩の全貌が見えました!!聳え立つ岩峰の上には木々も繁り、迫力ある光景です。
神戸岩の名前の謂れは、諸説あるようですが、その中でも有力な説があります。
川の下手からみると戸岩(岩戸=岩の扉)が半ば開きかけたように感じられ、その延長線上には
大嶽神社(大岳山頂の神社)があるため、ここを神域への出入り口と見立て、
神域の戸岩=神戸岩となったと言われています。(檜原村のパンフレットより)
『なるほどね~』『なんだか空気が変わった気がする』
『やっぱり神様の領域に入ったって事かしらね?』
とみなさんが言いましたが、確かにそんな雰囲気です。
しかも、土曜日だと言うのに、わたしたちだけしかいません。
振り返れば後ろの山並みは柔らかくかすんで見えました。
この切り立って聳える二つの岩峰は、下部は繋がっていて実は一つの大岩峰だったのです。
これから神戸岩の深淵に入って行きます。
まず、一本橋を渡り、小滝の横の岩に架けられたハシゴを登ります。」
『え~!!凄い!!迫力あるね~♪』
『怖そうに見えるけれど、距離はそんなに長くないですよ。
鎖も付いているし、足場もしっかりしていますから、慎重に行けば大丈夫ですよ。』
みなさん、もちろん、プチ冒険をする気満々です。
『ハナネコ女子会冒険部、いざ、神様の通り道に突入ですよ~!!』
『エイ・エイ・オー!!!』という図です(笑)
でも、ここを乗り越えればこんな景観が広がります。この下に先ほどの小滝があります。
そして、ここから岩壁に刻まれた細い道が始まり、岩壁には鎖が付けられています。
『鎖はお守りと思ってくださいネ、あまり頼ってしまうと体が振られ危険ですからね。
でも鎖を繋ぐ鉄の輪っかの部分は、しっかり岩に付いてるので頼っても大丈夫です。』
みなさん、注意をしっかり守ってくれてます。
狭まった峡谷の底は、透き通った美しい流れです。
『わぁ~♪綺麗~♪』皆さん喜んでくださいます。
『透き通って底まで見える!』 「ここまで来ないと出逢えない景色だわ!』
道は結構高い所についているので、ちょっと迫力あります。
こんな道をみなさん頑張って付いて来てくれました。
行く手の出口が見えてきましたよ。
振り返ると入ってきた入り口が見えます。
光に照らし出された流れが素晴らしく美しいです。
温かそうな暖色
そして行く手はブルーの世界です。
狭まったV字峡谷を流れる水流
そして岩壁にはおびただしいイワタバコの葉が繁る。
もし、出口の楓が色づいていたらどんな景観だろう。
みなさん、がんばりました。
出口の小滝の上です。滝を覗く事が出来ます。
来た道を振り返ります。みなさんの感想はこんな感じです。
『あんな細い道を歩いて来たのね!!』 『すごくいい経験が出来たわ!!』
神戸岩の上流部を少し眺めて戻ります。
さて、どんな道を戻るかと言うと、電気も付いていない真っ暗な隧道を歩きます。
ほんの短い区間ですが、天気が悪いと真っ暗で怖いです。今日は天気になってほんと良かったです。
隧道を抜けると、入り口の最初の小滝の所に出ます。
神戸岩から下の流れも迫力ありますね。
神さまの通り道、本当に不思議な岩でした。
まだまだ青いイロハモミジの下を通り来た道を帰ります。
逆光の木々の葉がとても綺麗でした。
楽しそうにおしゃべりしながら帰路に付きます。
サワガニがいました。
また、一匹出てきました。みなさん、大喜び❤
カツラの巨樹の根元にある橋
杉木立の道を歩きます。しんしんと何故か清らかな空気感
やっぱり好きだな、森の中の小さな流れ
クモの巣が七色で綺麗でした。
みんな、覗きこんでなにしてるの?
柚子もたわわ
堰の流れもなんて美しいのでしょう
集落に降りて来ました。
ドウダンツツジの緋色
シュウメイギク、散り敷いて
10月桜、美しいです
『瑠璃色の実だね。』って、誰かが言ってました。
さぁ、お腹がすきました。今日のランチはこのお店です。
今年4月にOPENしたばかりだそうです。綺麗なお店です。
わたしたちは、オープンデッキでいただきました。
山ごはんランチ、一日10食だけとの事で、行に予約していきました~♪
とっても、美味しくて大満足でした。
『何だか行よりも紅葉が濃くなったみたいね!!』 『気のせい?』
そんな事を楽しくおしゃべりしつつ、仲よく並んだ4人の背中が素敵でした。
みなさん、遠いところ集まってくださってありがとうございました。
また、ハナネコ女子会の思い出が一つ増えましたね。