初秋の鎌池
2020年 09月 28日
今年は、コロナの影響もあり、なかなか遠出はできませんので、数年前の思い出写真からのアップです。
長野県の栂池高原に初秋の彩りを求めて出かけました。
あいにくあまりお天気も良くなくて、白馬三山の展望も得られず少し残念でした。
その日は、栂池近くのペンションに宿泊し、翌日は、小谷村の塩の道を散策することにしました。
以前からずっと散策してみたいという思いがありました。
雨だったので、塩の道は、ほんの数キロを散策したのみとなりました。
そして、出来たら雨飾山の登山口にある鎌池を訪ねてみたいと思っていました。
主人に頼み込んで、足を延して貰いました。
鎌池は、一周が2kmという小さな湖ですが、ブナの原生林に覆われ、黄葉は特に素晴らしいと言われています。
草を刈る鎌の形に似ていることから名付けられたという鎌池。
隣には小さな鉈池(なたいけ)があり、地元には、ここを舞台にした次のような伝承が残っているそうです。
小谷村のHPより
昔、信州と越後の界に向池という池があって、この池に雌雄2匹の大蛇が棲んでおった。
この大蛇はたびたび出てはいたずらをして困るので、地元の人たちはどうにかして退治したいと、村中の下肥を池の中へ入れた。
すると大蛇は苦しがり、雄は薪棚の上に登って難を避けた。 村人はこれを見てすぐ薪棚に火をかけて焼き殺してしまった。雌はこれに悲しんで、泣きながら野尻湖の方へ逃げた。
その逃げる途中の涙の落ちた所が池になった。
それが隠居池、鉈池、鎌池である。
大蛇の流した涙の痕…そう言えば、鉈池(なたいけ)は、木立ちの奥にひっそりとある神秘的な池でした。
まだ、黄葉には早かったのですが、緑の美しい湖でした。
雨でしたので、雨飾山の景観は得られませんでしたが、雨脚の見える静かな湖面を見ていると、
大蛇の悲しい言い伝えが浮かぶのでした。
こんな道を辿り、湖を一周できます。
美しいブナの樹が、雨に濡れていました。
この先が開けていて、多分、雨飾山が望める場所と思いますが、灰色の雨空が広がるばかり。
神秘的な鉈池(なたいけ)
いつか、小谷村の塩の道を歩いて見たいです。
とても素朴な山里と、歴史や信仰が感じられる石仏の里なのだろうと思います。
長野県の栂池高原に初秋の彩りを求めて出かけました。
あいにくあまりお天気も良くなくて、白馬三山の展望も得られず少し残念でした。
その日は、栂池近くのペンションに宿泊し、翌日は、小谷村の塩の道を散策することにしました。
以前からずっと散策してみたいという思いがありました。
雨だったので、塩の道は、ほんの数キロを散策したのみとなりました。
そして、出来たら雨飾山の登山口にある鎌池を訪ねてみたいと思っていました。
主人に頼み込んで、足を延して貰いました。
鎌池は、一周が2kmという小さな湖ですが、ブナの原生林に覆われ、黄葉は特に素晴らしいと言われています。
草を刈る鎌の形に似ていることから名付けられたという鎌池。
隣には小さな鉈池(なたいけ)があり、地元には、ここを舞台にした次のような伝承が残っているそうです。
小谷村のHPより
昔、信州と越後の界に向池という池があって、この池に雌雄2匹の大蛇が棲んでおった。
この大蛇はたびたび出てはいたずらをして困るので、地元の人たちはどうにかして退治したいと、村中の下肥を池の中へ入れた。
すると大蛇は苦しがり、雄は薪棚の上に登って難を避けた。 村人はこれを見てすぐ薪棚に火をかけて焼き殺してしまった。雌はこれに悲しんで、泣きながら野尻湖の方へ逃げた。
その逃げる途中の涙の落ちた所が池になった。
それが隠居池、鉈池、鎌池である。
大蛇の流した涙の痕…そう言えば、鉈池(なたいけ)は、木立ちの奥にひっそりとある神秘的な池でした。
まだ、黄葉には早かったのですが、緑の美しい湖でした。
雨でしたので、雨飾山の景観は得られませんでしたが、雨脚の見える静かな湖面を見ていると、
大蛇の悲しい言い伝えが浮かぶのでした。
こんな道を辿り、湖を一周できます。
美しいブナの樹が、雨に濡れていました。
この先が開けていて、多分、雨飾山が望める場所と思いますが、灰色の雨空が広がるばかり。
神秘的な鉈池(なたいけ)
いつか、小谷村の塩の道を歩いて見たいです。
とても素朴な山里と、歴史や信仰が感じられる石仏の里なのだろうと思います。
by kazetatinu-h
| 2020-09-28 23:55
| 思い出